耐震、免震、制震の違いとは

地震に強い家を建てたい!
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地震に強い家には「耐震」「免震」「制震」の3つが存在します。この3つにはどのような違いがあるのか見ていきましょう。

まずは大半の住宅に採用されているという「耐震」からです。耐震は言葉の通り震動に耐える構造。耐力壁を増やしたり、接合部を固めることで建物全体を強く固定し、地震の衝撃に耐えます。あくまでも揺れに耐えるだけなので、地震による揺れの軽減はしてくれません。そのため、棚が倒れてきたり、揺れのせいで壁や家具に体をぶつけたりといった二次災害は避けられないでしょう。当然ながら上の階ほど揺れは大きくなります。

次に「免震」について。免震は免震装置というものを基礎部分に入れ、建物と地盤を切り離すことで揺れを軽減する仕組みです。今までは地面の上に直接乗っていた家が、揺れを吸収する板の上に乗っている、といえば分かりやすいでしょうか。そのため、家に揺れが伝わることはほとんどなく、その軽減率は85から90%と言われています。家自体の揺れが抑えられるので先ほど言った二次災害の心配も少ないでしょう。ただ、免震にはコストがかかるという欠点も。耐震と比較して300万円以上上乗せされることも珍しくありません。

最後に「制震」です。これは耐震と免震の間のような存在と言えば分かりやすいかもしれません。土台と梁の間に振動吸収装置を設置することで、揺れを抑えるという仕組みです。その軽減率は20から50%と言われており、免震ほどではないにせよ建物内の二次災害を防ぐことができるでしょう。コストも免震ほどはかかりません。また、免震の場合は地盤の制約がありますが、制震の場合は特にないようです。

簡単にまとめると「耐震」「制震」「免震」の順に耐震性能が高くなるといったところ。ただ、この順番通りにコストもアップする点には注意しなくてはなりません。とはいえ、地震はいつ襲ってくるか分かりませんし、命はお金では買えません。そのため、地盤の問題さえクリアすれば免震にするのがおすすめです。

その他、地震対策として様々な商品があります。最近よく聞くのは、住友ゴム工業の「MIRAIE」。
「MIRAIE」は、本震だけではなく、繰り返しくる余震に力を発揮します。テレビでもよく被災者がインタビューで不安を口にしているのを見ますが、実は地震で1番怖いのは「余震」。2000年に施行された耐震基準の住宅は、震度6強くらいの大地震でも、1回では倒壊しないよう設計されていますが、これは本震から住宅を守ることを前提としており、そのあとに続く「余震」までは考慮されていないのです!これって怖い事実ですよね。
本震で家の構造部分がダメージを受けていれば、余震による倒壊の可能性は高まります。被害状況によっては生活もできなくなってしまいます。「MIRAIE」は、地震のたびに最大70%の揺れを吸収し、低減する優れものなのです。高層ビルや橋の制震ダンパーに多く使われている実績もあるので、安心です。

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